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イギリスの英語は今…ロンドンの学校でイギリス英語は身につくのか?

「子供に英語を学ばせるのなら、英国、やっぱりクイーンズイングリッシュで。」とか、
「きちんとした英語をやるにはやはり英国でしょう。」
「腐っても鯛、王室を持つ英国はやっぱりアメリカとは違う品格がある。
人気のロンドンで英国人とお喋りしてみたい。」等々、
私が日本に帰国すると、こういう英国の英語を賛美する言葉がかけられます。

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英国に永年住んでいる人間にとっては、嬉しくもあり、少々恥ずかしいような気持ちになります。
しかし、これから英国に語学留学を考えているのでしたら、
正直いって私は留学先をロンドンの学校にすることはあまりお薦めしたくありません。

 

ロンドンの語学学校の状況

たとえば、ロンドンで語学学校に通うとしましょう。
まず、学生たちは、中国人、韓国人、日本人、オーストリア人、スイス人、スロベニア人、
ポーランド人、ロシア人、といったところでしょうか。
大学入学準備のファンデーションコースなどでも、
同じような顔ぶれであることが想像できます。

講師陣やスタッフは、イギリス人、オーストラリア人、ニュージーランド人、アメリカ人、南アフリカ人、
ジャマイカ人などで、下宿先のホストファミリーは外国からの移民だったりします。

街を歩けば、外国人観光客やさまざまなアクセントを持った店の店員やバスの運転手、
地下鉄職員と出会います。

 

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ロンドンの英語

EU離脱が決まっているイギリスですが、Brexitをした後でもイギリスには
かなりの外国人が残ると言われています。
現在、ロンドンの人口の半数は外国人あるいは過去に移民したイギリス人たちなのです。
当然、みなさんが想像するような英語を喋る人たちではないのです。

今や、ロンドン市内で生粋のイギリス人は人口の半分以下、ということですから、
人によってはかなり強いアクセントがあって、英語の文法的に間違っているような
ブロークン・イングリッシュなので、ときどきお互いの意思の疎通が
難しいようなことさえあるのです。

もはや、ロンドン市内にはこの手の英語が氾濫していて、
ロンドンアクセントもクイーンズイングリッシュもあったものではありません。

ここで、確認しておきたいのが、イギリスの英語は
昔の英国人たちが使っていた英語のスタイルから大きく変化したということです。

いわゆるイギリス英語が存在しなくなったわけではありませんが、日常会話の中の英語は、
その原型からはかなり逸脱してきていて、お互いの意思を示す信号的なものに
変わってきているということです。

 

BBC英語の変化

たとえば、イギリスで、じっくりテレビを観て英語の発音を勉強するとしましょう。
BBCなら、「BBC英語」と呼ばれる綺麗な発音でニュースを読むニュースキャスターや
テレビの司会者が番組に出てくるのだろうと期待を持って
テレビのスイッチをオンにすることでしょう。

ところが、期待を見事に裏切ってくれるがごとく、この10年ぐらいの間に、
ツヨい北部のアクセントやウェールズアクセントで英語を喋るレポーターなどが
登場するようになりました。
BBCがコスト削減のためにスタジオを地方に分散し、それぞれの地方で
番組を制作するようになったからです。

これは、かなりショッキングなことです。
まさに、東北弁のアナウンサーが訛ったまま全国放送でレポートしているのと、
ほぼ同様のことなのですから。

イギリス人というのは、自分のバックグラウンドを大切にすると言われています。
仮に、地方からロンドンに出てきたとしても、自分の故郷のアクセントを
あまり直そうとはしないものです。
地方のアクセントを誇りさえ感じているのです。

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一応、BBCのニュースリーダーが喋る英語は「共通語」とされていますが、
普通のイギリスに人はそんなことどこ吹く風、といった感じなのです。
だから、イギリス人にしてみれば、お国訛りで喋るレポーターも
それほど気になっていないのかもしれません。

このような事情から、ロンドンという場所で、昔ながらのイギリス英語を習得するのは、
非常に難しい環境となってきているのです。

また、地方の都市に行って勉強しても地方のアクセントの問題があり、
さらに最近は、若年層の英語力の低下などが大きな問題になっていて、
うまく相手を選んで付き合わないと、あまり英語の勉強にはならないことがあるのです。

階級社会のイギリスでは、その階級のアクセントや言葉遣いというものが存在していて、
それなりの階層の英語は、やはりそれなりバックグラウンドに属す、
教育水準も高い人達と付き合わなければ身につかないといわれます。
これも、外国人にはなかなか難しいことです。

それでは、外国人である私たちがイギリスで「英語」を習得するためには
どうすればよいのでしょうか。

 

話題の引き出しを増やそう

外国語習得というのは、おざなりな会話をするだけなら、
それほど難しいものではないと思います。

しかし、外国人と国内外のさまざまなサブジェクトについてネイティブの彼らと
互角に会話をするという状況になったら、単に語学力の高さだけではなく、
ある程度、相手の国の歴史や文化のことも理解しておく必要があります

イギリスで英語を学ぶ機会があるのならば、イギリス人のマナーや習慣、
ユーモアのセンスなど、文化的な知識をつけていくことも大切なことです。

イギリス人との会話において、ユーモアのセンスというのは、
会話を進めるうえでの重要なポイントになります。
イギリス人とウィットに富んだ会話をするには、まず、早くイギリスの生活に慣れて、
イギリスのことを好きになることからはじめなければならないのかもしれませんね。

また、せっかくロンドンに来るのだから、この人種のるつぼで、
さまざまな人種の人たちと振れ合いながら、イギリス人とだけでは得られない
他国の文化を知ることも面白いでしょう。

いろいろな国の人と会話をしてみて話題の引き出しを増やすことができる、
といったことも、ロンドンでしか得られない貴重な経験なのです。

 

誇りを持とう!

イギリス人と日本人は、両国とも島国で生活しているので、
国民性が非常によく似たところがあります。

外国に対して独特の感情(「島国根性」という)を持っていると言われます。
四方を海に囲まれていて、何となくのんびりしているので、
他国の状況を感じ取る力が弱い国民です。
外国語に関する興味が低く、外国語に疎い国民だと言えるでしょう。

移民や外国人労働者がやってきて、イギリスでは「クイーンズイングリッシュの危機か」と
揶揄される昨今ですが、それでも世界共通語としての英語は今後も必ず残っていきます。
アメリカの英語、アジア諸国の英語、アフリカの英語、など、
それぞれにさまざまなアクセントや言い回しなどの違いはあるのですが、
英語という言語はこれからも健在なはずです。

日本人の英語が、たとえイギリス人に「ジャパニッシュ」と呼ばれようとも、
それは、ただのアクセントだけのことです。
イギリス人自身がスコットランドやウェールズのアクセントにプライドを持っているように、
日本人だって自分たちの英語にもっと自信を持ったほうがよいのです。

どんどん外国人に話しかけて、会話をしましょう。
外国人のなかには、ジャパニーズアクセントをチャーミングだと感じる人だっているのです。

 

英語は国際人の鍵

「国際化」ということが言われるようになってからだいぶ時間がたちましたが、
その後、日本人はどれだけこの「国際化」というものを意識して進めてきたのでしょうか。
その頃に比べて日本人の英語力はどうでしょうか?

30年以上前と何も変わっていないようにも見えます。

ロンドンに在住する日本人やほかのアジア諸国の人たちの中で、
30年前と比べて、今も一向に英語力の水準が上がらないのは、
悲しいかな日本人だけではないのか、と感じます。

日本の英語教育の問題などいろいろと原因はあるのでしょうが、
やはり、そこには日本人の国民性が大きく影響しているように見えます。

国際社会でこれからも先進国のひとつとして君臨していくためにも、
日本人は世界の共通語、英語ぐらいはきちんと身に着けておきたいところです。
日本は、ヨーロッパ諸国でも注目度が高い国です。
ただし、日本人はあまり自己主張をしないので、
何を考えているのかわからない謎めいた人たちだと思われがちです。

日本人がアメリカやイギリスなどで英語を学び、同時にスマートなマナーと
国際感覚も身につけられたなら、日本人は、国際舞台だろうがなんだろうが、
臆するようなことは一切ないと考えます。
国際人としてのプライドを持って、容易に諸外国の人々に接することができれば、
どんな国にも引けを取らない真の先進国になれるのではないでしょうか。

 

国際人になるために

「英語が上手くなる」ということは、ひいては「国際人になる」という意味にも
繋がるように思います。

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それ相当の外国人との付き合いには、相手の文化や習慣を尊重することはもちろん、
その場に合う洗練された会話や立ち居振る舞いが必要になってきます。

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