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世界のメンター

「NBAのスーパースター」コービー・ブライアントのメンター

コービー・ブライアント (Kobe Bryant)

伝説のスーパースター、マイケル・ジョーダン氏の背番号といえば「23」。
全米で知らない人がいないくらい有名なナンバーです。

そして、次世代のスーパースター、コービー・ブライアント氏の背番号はというと「24」。
これは、背番号「8」を背負って10年経った時に、残りのキャリアは「1日24時間」に対して常に感謝しながら続けたいという想いから、彼の後半のキャリアで背負ってきた大切なナンバーです。

2016年4月13日、彼は17歳から20年間活躍したレイカーズのユニホームを脱ぎ、その背番号「24」は、永久にファンの心に刻まれることになりました。

NBAチャンピオン5回、シーズンMVP1回、ファイナルMVP2回、NBA記録となる18年連続オールスターゲーム選出並びに、歴代最多のオールスターMVP4回に輝くなど、長年に渡ってリーグ最高の選手の一人として君臨し続けたNBAを代表するスーパースターこそ、コービー・ブライアント氏であります。

スーパースターである条件は、バスケの神様にどれほど愛されているかどうかで、それを証明してくれたのがブラインアント氏でした。

特に4月13日の最終戦、10点ビハインドで迎えた残りの試合時間が2分30秒からの奇跡は、バスケの神がコービーの体に降臨したのではないかというほどのインパクトがありました。

最後の2分30秒、彼は一人でノーミスの13連続得点を挙げ、チームを逆転勝利へと導いたのです。 そして、この現役引退試合でキャリア6度目となる60得点も記録し、有終の美を飾ったのです。

さて、ご存知の方も多いでしょうが、「コービー」という名前はKOBEと綴り、父ジョー氏のお気に入りだった鉄板焼きレストラン「Kobe Steak House(神戸ステーキハウス)」で“Kobe”(神戸)の名前の由来を店主に聞いたことから、両親が気に入って付けたものだと言われています。 そのコービー・ブライアント氏自身も、1998年に初来日し、生まれて初めて自分の名前の由来となった神戸を訪れました。
 

ブライアントのあこがれは、バスケの神、マイケル・ジョーダン

(http://www.nba-stars.com/)

 
そんなブライアント氏のメンターといえば、言わずと知れず、一世代前のバスケの神、マイケル・ジョーダン氏です。 ブライアント氏はジョーダン氏が引退する前に同じコートで対戦したいという強いあこがれもあり、大学でのプレーをせずに高校卒業後すぐにプロに入ったと言われています。

ブライアント氏は、プレイスタイル、勝利を欲する強過ぎる意欲、さらにインタビューでの受け答えの仕方でさえ、現役時代のジョーダン氏から強い影響を受けたようです。
また、ブライアント氏はキャリア序盤にジョーダン氏から直接指導を受ける機会に恵まれました。 その経験が、“ブラックマンバ”と呼ばれ、NBA史に残る偉大な選手となる道に彼を導いたと言われています。

2月21日に行なわれた現役最後のシカゴ・ブルズ戦前に会見を開いたブライアント氏は、選手としての自分、リーダーとしての自分に与えたジョーダン氏の影響力、そして1996年12月17日に初めてジョーダン氏と対戦したときの思い出をこう語りました。
「彼と初めて対戦したとき、ベースラインからダンクを決める方法を教わったよ。最高だった。本当に最高だった。何度も何度も見てきたプレイだし、彼がそのプレイをするのをわかっていた。でも、テレビで見るのと実際とでは、タイミングが全く違うんだ」。

もしジョーダン氏がいなければ、これだけ活躍できたブライアント氏も存在していなかったのかもしれません。
 

近くで支えてもらったメンター

(http://number.bunshun.jp)

 
ブライアント氏にとって、もうひとり大きな影響力を与えたメンターがいます。
それは、ロサンゼルス・レイカーズで一時代を築き上げたレジェンド、ジェリー・ウェスト氏です。

ブラインアント氏は、ウェスト氏からもらったアドバイス、「成功を恐れるな」をルーキーの時からずっと心に留めてきたと言います。 ウェスト氏は1996年、ブライアント氏が17歳でNBA入りしたときには、レイカーズのGMでした。
若く未知数だったブライアント氏が将来特別な選手になると見込んだウェスト氏は、ドラフト直後にトレードして彼を獲得し、折に触れて自分の知識を伝えました。 そんなウェスト氏をブライアント氏は父のように慕っていたようです。
若いブライアント氏が大人の世界で認められるのは簡単なことではありませんでした。 「世界で最高の選手になる」という野望を持ち、隠そうともしなかった彼は周りと衝突し、コート上でも若さから失敗することが度々ありました。 それでも上を目指し続けられたのは、ウェスト氏のアドバイスがあったからなのです。

そんなブライアント氏にとって、ひとつの区切りとなる出来事がありました。 2月1日のメンフィス・グリズリーズ戦でレイカーズ史上最多得点選手になったのです。多くの偉大な選手を輩出している伝統あるチームでの最多得点というだけでも特別なのですが、何より、このとき抜いたのがウェスト氏の通算得点2万5192点だったということに意味があったようです。
ふだんは得点記録にあまり関心を示さないブライアント氏も、このときばかりは「僕が達成した中で最も特別な記録。誇りに思う」と喜んだと言います。
 

人生に最も影響を与えたメンター

(www.wsj.com)

 
そして、あまり知られてはいませんが、ブライアント氏にとって、実はあと一人メンターがいるのです。 ブライアント氏はインタビューで、「君の人生に最も影響を与えた人物は?」と聞かれた際に、ビル・ラッセル氏の名前を挙げました。 そして、こうも答えています。 「僕のメンターでいてくれて感謝しているし、いつも僕のそばにいてくれてありがとうと伝えたい」と。

ラッセル氏は1950年代から60年代にかけてNBAで活躍したレジェンドであり、ボストン・セルティックスを11回の優勝に導いたことで知られています。 恵まれた身体能力と抜群のバスケセンスを武器に、リバウンドやブロックショットで才能を発揮し、特にディフェンスの側面では競技に革新的な影響をもたらしたとされ、しばしば歴代最高のディフェンダー、史上最も偉大なバスケットボール選手の一人にあげられています。

このように、ブライアント氏にも数名の偉大なメンターたちがいて、彼の能力をいち早く、適切に引き出して来たからこそ、「コービー・ブラインアント」という新たなレジェンドが生まれたのです。

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