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Englishes(さまざまな英語)とELF(共通語としての英語)とは?

中学・高校の英語の授業以外で実際に英語を使うようになって
ショックを受けることの一つに、授業で習った発音で話さない人が
たくさんいるということ、何を言っているのか聞き取れないということがあります。

日本の中学校、高校で教えられている英語は主にアメリカ英語が基になっており、
授業で使われる音声CDなどもGeneral American accent (一般米語アクセント)
が使われているのが大半です。

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アメリカ人は基本的にGeneral American accentと近い発音の仕方をする人が多く、
馴染みがあるためアメリカのドラマや映画であれば聞き取りやすいという人も
いるかもしれません。

しかしGeneral American accentを使わない英語話者はたくさんいます。

今回はEnglishes (さまざまな英語)English as a lingua franca(共通語としての英語)
という考え方についてご紹介したいと思います。

 

Englishes (さまざまな英語)という考え方

どのような種類の英語があるのかを考えたときに、すぐに思い浮かぶのが
American English(アメリカ英語)とBritish English (イギリス英語)ではないでしょうか。

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このほかにも Australian English(オーストラリア英語)
New Zealand English(ニュージーランド英語)などをさらに思い浮かべる人も
いるかもしれませんね。

これ以外にはないのでしょうか?

現在使用されている英語に関する分類方法はいくつかありますが、
その中でも有名なのが言語学者Braj Kachru (1985)による同心円モデルです。

(参照:https://commons.wikimedia.org)

<The inner circle>

中心部分にある1つ目の円(the inner circle)の中に分類されるのは
英語を母語として話す国でイギリス、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、
カナダなどが挙げられます。

<The outer circle>

その外側にある円(the outer circle)に分類されるのは英語が第二言語として学ばれており、
母語と共に英語が公用語として使われている国々です。
例えばインドやナイジェリアなどイギリス統治下にあったことのある国が含まれます。

<The expanding circle>

さらにその外側にある円(the expanding circle)に分類されるのが、
共通語として国際的なビジネスの場で利用したり、海外の教育を受けたりするために
英語が外国語として学ばれている国です。
中国、ロシアなどさまざまな国が入っており、日本も例外ではありません。

 

この同心円モデルを見るとよく分かるのですが、the inner circleとthe outer circleに
分類される国々がほぼ変化しないのに比べて、the expanding circleに分類される
英語を外国語として学ぶ国はどんどん増えていっています。
Englishesという考え方は、the inner circleに分類されるいわゆる英語圏の国の
人びとの英語だけでなく、the outer circleさらに the expanding circleで話される
英語も含みます。

このように見てみると、共通語として国際的な場で英語を使えるようになるには、
アメリカ英語に基づいた単語表現や文法を学び、一般米語アクセントの
聞き取り練習をするだけでは十分ではないということが分かります。

(参照:http://www.missgrandinternational.com)

 

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English as a lingua franca (共通語としての英語)

English as a lingua franca (ELF)は、先に述べたKachru (1985)の
同心円モデルの中の3つの円すべてに分類される国の英語話者の間で
共通言語として使われる英語のことを指します。

日本ではアメリカ英語、General American accent (一般米語アクセント)を
学校教育では教えていることが多いですが、他の the expanding circleの国では
イギリス英語を教えていることもあります。

そしてイギリス英語の教材で使われるアクセントはRP(Received Pronunciation)と呼ばれ、
イギリスで「スタンダード」とされているアクセントです。
BBCのニュースキャスターなどが話す英語はほぼRPでBBC Englishとも呼ばれます。
イギリス女王の話す英語 (Queen’s English)もRPです。

RPは階級や学歴と深く結びついており、実生活でこのアクセントで話す人は少数で、
イギリスの人口全体の2パーセントほどであると言われています。

General American accent やRPを話す人は世界全体でみるとほんの一部で、
実はさまざまな英語のバリエーションがあり、発音・アクセントもさまざまです。

英語学習者は一体何を基準に英語を勉強すればいいのか、
英語の発音やリスニングの練習をすればいいのか、迷ってしまいますね。

 

The Lingua Franca Core

Jennifer Jenkins (2000)がこの英語学習者の抱える問題を解決する一つの方法として
the Lingua Franca Coreという考え方を提示しています。

これは英語の発音・アクセントの分かりやすさ、どの発音の仕方を重点的に学べば
実際に話される英語を聞き取りやすくなるか、また自分が話す際に
相手に分かりやすい発音になるかに重点を置いています。

<子音について>

子音については /th/(例えばtheaterの/th/)とdark /l/
(例えば littleの2つ目に発音される/l/で、1つ目の/l/は明るい音であるのに比べて
dark/l/は低い音で発音される)以外の子音の発音を覚える。

<母音について>

短母音、長母音の違い(例えばpitchの/i/とpeachの/i:/の発音の仕方の違い)を覚える。

<ストレスの位置について>

どの音を強く発音するかによって意味に違いが出てくることを覚える。

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例えば、“He dropped the dish.” と言う際に
He dropped the dish. と Heを強く発音すると「彼がやった」ということを強調しており
He dropped the dish. と droppedを強く発音すると「落とした」ということを強調しており
He dropped the dish. と dishを強く発音すると「皿である」ということを強調しています。

Jennifer Jenkins (2010)は、英語の発音はThe Lingua Franca Coreに基づいて
必ず勉強しなければいけないというものではなく、どの発音の仕方を学ぶかは
学習者の自由であると述べています。
つまり、自分で英語を学ぶ際には(自分で選べる状況にあるのであれば)、
自分が学びたいと思う英語、自分が必要だと思う英語を学ぶということが
大事であると言えます。

そして自分の置かれている状況の変化と共に、
どの英語を学ぶかも変わっていくとも言えますね。

 

(参考文献・webサイト)
– Jenkins, Jennifer (2000). The Phonology of English as an International Language. Oxford: Oxford University Press.
– Jenkins, Jennifer (2010). (Un)pleasant? (In)correct? (Un)intelligible? ELF Speakers’ Perceptions of Their Accents. In Mauranen and Ranta eds. English as a Lingua Franca: Studies and Findings. Cambridge Scholars Publishing: Newcastle upon Tyne.
– Circles of English in the twentieth century, English Oxford Living Dictionaries (Online).
– Regional Voices, British Library (Online).

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