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英語教育が変わる「2020年英語教育改革」って?英語環境の未来と私たちができること

2020年と言えば…?

そう質問すると、「東京オリンピック!」と即答する人が多数だと思います。

この東京オリンピックを境に、日本のグローバル化が加速していくと言われており、それに並行する形で文部科学省が2020年から「英語教育改革」を導入する予定でいます。

しかし、「英語教育改革」と聞いても何のことかピンとこない方も多いのではないでしょうか。

今回は特に小学生以上のお子様をお持ちの人であれば必見の「2020年英語教育改革」についてお伝えしたいと思います。

気づかないうちにグローバル化している日本

日本で住んでいるとあまり気づかないかもしれませんが、10年前に比べて、日本国内で働く外国人数は飛躍的に増えています。
2008年に約50万人だった外国人労働者は、2018年はなんと、推定約150万人になっています。
この10年間で実に3倍の外国人労働者が増えているのです。

そう言われてみれば、街で見かける外国人の数も多くなったなー、と思われるかもしれません。
最近ではこの動きが加速し、日本政府も外国人労働者の規制緩和に乗り出していますので、外国人労働者数は今後更に増えていくと予測されています。

また、海外で暮らす日本人も2005年の約100万人から2018年は推定約140万人となっていて、この13年間で実に約40万人も海外で暮らす日本人が増えているのです。

しかし、日本のグローバル化は世界に比べるとかなり遅れていると言われています。
とりわけ先進国の中ではその英語力の低さが問題視されています。
中学、高校、大学と英語を学んだとすれば約10年間、英語の勉強をしていることになりますので、本来であれば英語を話せるのは当たり前です。
しかしながら、現在の日本の教育では残念な結果となっています。

異文化、異言語の外国人と共存・共栄していく環境は、これから待ったなしにやってきます。
その様な背景の中で、すぐ前に迫ってきている本格的なグローバル社会を見据え、文部科学省が2020年から導入を進めようとしているのが「英語教育改革」なのです。

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「英語教育改革」で英語教育の何が変わるの?

2020年から変わる英語教育は、具体的には以下の4つです。

①小学3・4年生で「外国語活動」が入ってくる
②小学5・6年生は英語が「教科化」し、成績がつけられる様になる
③中学・高校の授業は基本英語で行われる
④大学入試で「4技能評価、資格・検定試験」が行われる

①小学3・4年生で「外国語活動」が入ってくる

週1コマ、年間35時間程度の英語の授業が行われる予定です。
目的は英語の言語としての面白さに気がついてもらうこと、英語の音声・リズムに慣れ親しんでもらうことです。
小学3年生から英語を楽しく学ぶことで英語への抵抗感をなくし、聞く・話すことの言語活動をスタートさせるという目的もあります。

②小学5・6年生は英語が「教科化」し、成績がつけられる様になる

小学5年生になると英語の授業が年間70時間に増え、個々に成績がつけられます
小学3・4年生で英語に触れ、5年生から勉強が始まるというイメージです。
具体的には活字体の大文字・小文字の読み書きに加え、聞く、話す、いわゆる4技能の学習が入ります

③中学・高校の授業は基本英語で行われる

今までは、「英語」の授業は、日本語で受けることが基本でしたが、今後、基本的には授業が英語で行われることになります。
高校はさらに、「論理・表現」の科目が新設されます。
日本人が苦手としている「話す」だけでなく、スピーチ、プレゼンテーション、ディベート、ディスカッションを英語で行うようになります。
こちらも今までの授業ではほとんど行われていなかった部分です。

④大学入試で「4技能評価、資格・検定試験」が行われる

「聞く・読む」偏重から「聞く、読む、話す、書く」4技能が受験科目となり、バランス良く英語力をつける必要がでてきます。
資格・検定試験を活用し、2020年~2023年は共通テストと資格・検定試験が併用され、2024年以降の英語試験は資格・検定試験に一本化される予定です。
活用される資格・検定試験はケンブリッジ英検、TOEFL、IELTS、TOEIC、TEAP、英検、GTECの7種類で、高校3年生の4~12月に受検した2回の結果を利用することになっています。

これからの子供たちに必要な英語の学習法は?

このように、2020年を境に、日本も本格的にグローバル化に向けた変革に舵を切っていく予定なのです。
すでに中学入試で英語を採用しているところもありますが、これからは更に増えていくでしょう。

現在、小学6年生以下の子供は上記7種類の資格・検定試験の勉強をすることが必須になってきます。
なぜなら、その延長上に大学受験の英語があるからです。

既に、彼らの親たちが受けてきた「聞く・読む」中心の勉強法では、通用しなくなってきているのです。
でも、子供の英語の勉強で、「聞くと読む」という点においては、まだ教えられるとお思いの親御さんもいることでしょう。
しかし、自分が学習した方法を下手に教えると、それが原因で4技能が満遍なく伸びなくなることもあり得ますので十分な注意が必要です。

例えば、「読む」ということにおいて、今までのような文法主体、文法から分析した読解をする必要はありません。
あくまでも、受信文法、つまり、与えられた情報から理解するためだけに必要な最低限の規則性(文法の根幹)を学べばよく、あとは英語の語順で前から理解していく訓練が必要なのです。
そのため、文法的にどうこうという分析をするのではなく、主語と述語を抑え、あとはそこかかっている修飾を前から順に理解していけば、英文はほぼ理解できます。

このような学習法が、これからは必要だということすら、今の親の世代は分かっていないと思います。
そのため、子どもの英語の勉強を見ることができなくなるのは時間の問題なのです。

これからの子供たちは、常に英語の4技能を意識して、学習していかなければなりません。

このような変革に対応していけるよう、そして、学校で学ぶ英語そのものが世界で通用し、実践的に使えるように、これからの子供たちは高校・大学受験をひとつの目安にして、本当の英語力をつけていかなければならないのです。

2020年英語教育改革による具体的な変化

小学生のお子様がいない方は、つい他人ごとのように思ってしまいがちですが、実はこの英語教育改革は私たちの未来に大きく影響してきます。
あと2年弱に迫った英語教育改革制度について、そして英語環境の未来と私たちが今できることをより詳しく見ていきましょう。

まず、2020年度(2021年4月)の小学3生以上は、具体的には以下の様に変わってきます。

・小学3年生~4年生

まずは「体験型学習」という形でスタートします

「体験型学習」とは・・・

アルファベットや英語の発音・リズムに慣れるために歌やゲームを取り入れた学習をします。週1コマで年間35コマ行います。
英語に親しむことが目的で「教科」ではなく、成績はつきません。
とは言っても、短文の質問に答えられるレベルは目指します。

例:「Do you like sports?」
「Yes, I like sports.」

ちなみに上記内容は小学5年生以上で現在行われていることです。
それを小学3~4年生で行うということは、学習進度がかなり早くなるということを意味しています

・小学5年生~6年生

国語や算数などと同様に「教科化」されるため、明確に成績がつきます
「英語に触れる」という観点が強い体験型学習と違い、「言語を学ぶ」という趣旨になります。
具体的な変化としては英語の授業は週2コマ(年間70コマ)と3~4年生の頃の2倍になります。
小学校卒業時までには600~700単語を学習します。
現在の中学生が卒業まで学ぶ単語が約1,200単語と言われていますので、小学校の間にその半分は学習することになります。
会話に関しては短文だけではなく、会話を少し続ける形まで学習します。

例:「Do you like sports?」
「Yes, I like sports.」

→ 「Why?」
「Because my father teach me many sports.」

・中学1年生~

すべての英語の授業は「English Only(英語のみ)」で進められます。
つまり海外の語学学校と同じで、「英語で英語を学ぶ」というスタイルです。
全く英語が分からない、という人にとってはかなり苦痛ですが、小学校のうちに最低限の英語が分かっているという前提で容赦なく授業が進められますので、非常に差が出てくるでしょう
また、中学生のうちに覚えるべき単語も1,200語→1,600~1,800語と大幅に増え、授業内でも自分の意見を英語で話す、という非常に高度なレベルが要求されます
最終的に求められているのは英語でディベートができるというレベルのようです。

大学受験では確実に「スピーキング」が導入されますので、今までのように、読み・書きを中心に学習しているだけでは英語の試験をパスすることが難しくなります。

ここで理解しておかなければならないのは、スピーキングとライティングの能力は、いままでのリスニングとリーディングにかけていた時間以上に費やさなければいけないということです。
このことをきちんと理解せず、既存のように読み書きを中心に学習して、後でスピーキング練習をすればいいと思っていると、後で後悔することになります。

英語環境の未来と私たちができること

この記事をご覧の人の中には、小学生時に英語教育を一切受けてこなかったという方も多いのではないでしょうか?
私たちの感覚からすれば、「こんなことを小学生にさせて大丈夫?」と思うかもしれません。
しかし、私たちが思っている以上に子供たちは環境に順応していくため、学校の授業に関しては必要以上に心配しなくても良いと思います。

それよりも心配すべき点はこれからの世代で起こりうる「英語格差」です。
現在40~50代で働かれている方の中は、いつの間にか自分より何十歳も歳下の人と働いている人もいるのではないでしょうか。
中には自分の上司が10歳以上年下という人もいるかもしれません。

では、この英語教育改革は私たちに今後、どの様な影響を与えるのでしょうか?

2020年度以降の小学3年生からは、英語エリート時代に突入!?

2021年4月の小学3年生(8歳~9歳)が仮に大学を卒業して社会人になるのは、それから14年後の2034年4月です。
仮に高校卒業してすぐに社会人になるのであれば、2030年4月です。

2030年、あなたは何歳になりますか?
まだ現役で働いている予定であれば、少し危機感を持った方が良いかもしれません。
終身雇用はすでに崩壊しつつありますが、外国人労働者の流入も進み、確実に今よりもグローバルな社会になっていることは間違いありません。
今はまだ仕事で英語を使うことがない方もいるかもしれませんが、2030年まであと約11年。
11年前にユーチューバーという職業が子どもたちの人気職業になると誰が想像できたでしょうか?
自分の子供よりも年下の上司に英語ができないことで、叱責される時代がやってくるかもしれません。

これだけ政府が英語学習強化に力を入れているのは、英語が日常生活や仕事に確実に必要になってくる未来がすぐ近くにやってきているからに他なりません。
そうは言っても、今の英語学習が未来につながるとは実感できない人が大半でしょう。
しかし、長期的な視野、すくなくとも10年というスパンで考える場合、今、英語を学習しておかなければ、時代に取り残されることは目に見えています。

英語を話したいけれど、まだ早急な必要性もないし、時期がくればと思っている人が見落としているのは、今の子供たちが自分の上司になり、仕事関係のパートナーになり、取引先になる可能性が高いということです。

その時に、英語は共通言語であり、必須言語となるため、英語を話せないと仕事にならない可能性も大いにありうるのです。

もし、30代以上の方で、特にスピーキングとライティングが苦手だという方は、是非すぐにでも学習し始めることをお勧めします。
5年後、10年後に英語を使う機会が驚くほど増えてあたふたするのではなく、今から徐々に学習して、まずは基礎的な会話ができるくらいまでにはしておくと良いでしょう。
この機会に是非、本格的に英語学習をスタートさせてみてはいかがでしょうか?

もし、あなたが、英会話の超初心者で、まずは出来るだけ短期間で、確実に単語力を身につけたいのであれば、日経ビジネスにも連載していた英語教育の第一人者である池田和弘先生の書籍や教材をお勧めします。 母語からの英語学習というコンセプトは圧巻です。

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