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英語の勉強法

「読み」が隠された秘訣だった!【コラム(2)】

日本語を活用した英会話習得法
『「読み」が隠された秘訣だった!』
高速音読で爆発的な記憶を身に付ける
(この記事は日経ビジネスオンライン 2015年10月17日に掲載された池田和弘氏のコラムです)

 

前回は、日本語の中に英語を埋め込む学習方法について紹介しました。
この方法では、既に私たちの中にある巨大な日本語のネットワークを
ダイレクトに利用するため、強力な記憶が起こり、
即戦力となる単語や熟語、語句などを高速で覚えることができます

語彙や表現を強力に増やせば英語の4技能(聞く、話す、読む、書く)への敷居は
グッと低くなり、英語をすぐ手の届くところまで持ってくることができます。

 

大事なのは自信を持って「読む」こと

このように日本語を活用すると、これまで体験したことのないような学習が
実現するのですが、ここで1つ注意しないといけない点があります。
それは、「読み」です。

言葉は、読み方が分からないと効果的に覚えることができません。
漢字でも、例えば、もし「老獪」(ろうかい:経験を積んでいて悪賢いこと)が
読めないとすると、いくら意味が分かっていても覚えようがありませんね。

これと全く同じことが英語にも当てはまるのです。
ところが、日本の英語教育では英語の「読み」をしっかりとトレーニングしません。
「テストに出ない」からです。
そのために、いつまでたっても自信を持って英語を読めず、
学習が思うように進まないのです。

「読み」をおろそかにして、一足飛びに「意味」と「つづり」を同時に覚えようとすると、
足場の無いままズルズルと学習を進めるような結果になります。
asked、rule、little、warm、work、though、thoroughなどの基礎的な単語でも、
自信を持って正確に読める人は意外に少ないものです。

ただ「読み」といっても、あまり堅苦しく考える必要はありません。
少しずつ丁寧に練習すれば半年ぐらいで見違えるようにうまくなります。
また、今では英語は完全に世界語になっていますので、
いろいろな人たちがいろいろなアクセントで話しています。
ですから、多少なまりがあっても全く問題はありません。

大切なのは、「自信」を持って読めるかどうかということです。
「自信」がないとどうしても消極的になるからです。
「読み」というのは、言わば隠された秘訣ともいうべきもので、
「読み」に自信ができると、それだけで学習に大きな弾みがつきます

ちなみに、短期間に大量に語彙を増やすとなると「つづり」はどうなるのかと
気にする方もいますが、「意味」が分かり、しっかりと「読み」ができると、
あとはフォニックス(つづりと発音の関係)の基本を学べば、
それほど難しくはありません。

大切なのは学習の順序です。
言葉の学習は、「意味+読み」⇒「つづり」という流れであるという点を
よく理解しておいて下さい。

 

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初めから正しく理解しなくても良い

さて、ここでもう一度日本語の利用の話に戻りますが、
「日本語の中に英語を入れる」というと、
「日本語と英語では言葉のニュアンスなどが違うので良くないのではないか」と
不安になる方がいます。
しかし、決してそのようなことはありません。

そもそも日本語でさえ、人によって言葉に対して持つ感覚は異なります
例えば、「車」のような簡単な言葉でも、都心と郊外では意味が微妙に違います。
ましてや、米国と日本となると、かなり大きな違いがあります。
しかし、言葉とはもともとそういうもので、このような違いを乗り越えながら
意志を疎通していくのがコミュニケーションというものなのです。

私たちがよく理解できていないのは、「違い」というものは
自然に修正されていくという点です。
たとえ、ある言葉の持つ意味やニュアンスに違いがあったとしても、
実際に使っていく中でその点について気付きが起こり、修正されるのです。

これは文法でも同じで、たとえ何か文法的な間違いをしていても、
正しい英語を耳にする中でそれは自然に修正されていきます
これは脳の働き方がそうなっているからで、この点を見落として、
理屈や説明で固めて「はじめから正しく」を目指すと
かえって本物の英語力が身に付きにくくなります

英語のテストで高得点を取っている人が、実践となるとさっぱり話せない、
また、書いた英文をネイティブに見てもらうと、赤字だらけになって返ってくる
というのはこれが理由です。

脳のこのような柔軟性をよく理解していないと、「ああ、間違えた」とか
「ほら、間違えた」といったような減点思考になりやすく、
モチベーションが落ちて、なかなか思うように学習が進みません。

人間が言葉を習得する方法は、「試行錯誤」が基本です
つまり、実践で頭を使いながら学ぶことが大切なのです。
不完全なものを徐々に完全にするという発想を持ち、
減点思考をできるだけ避けて加点思考に切り替えていくことで、
英語の学習の「質」や「効果」はまるで変わってきます

 

日本語活用のテクニック

では具体的な学習のテクニックについてお話ししましょう。
まず、英文とその和訳を用意します
そして、両者を何度か見比べて、自分の分かる範囲で、
和訳の中に英語の単語を入れ込んでいきます
そのとき、「カタカナ英語」として入れる方法もありますが、
ここでは英語をそのまま入れてしまうことをお薦めします。
その方が、話が早いからです。

こうしておいて、その文の右側に語句のリストを作り、つねに左側と右側を見比べて、
文脈と意味を確認しながら覚えていきます
そして、ある程度覚えたと感じた時点で、右側のリストを使って、
単語を隠して意味が言えるかどうかをチェックします。

この時、どんな文脈で使われていたかをイメージすることがポイントです。
もし、即座に意味が言えない場合には、すぐに左側を見て確認します。
いつまでも考えていては駄目です。
軽いフットワークで、どんどんと確認するのが爆発的な記憶のコツです。

この練習において大切な点として、単語の高速音読があります。
ここで高速と言っているのは、1日に50語を取り上げて、延べ300語を読み上げる練習です。
1つの単語について2回ずつ読み、それを3周高速で音読していくのです。
300語と聞くと、大変な数のように思えますが、
実際に読み上げると1語読むのにかかる時間はせいぜい2秒程度ですので、
300語でもほんの10分程度しかかかりません

意味の方は、和文脈で早く確実に覚えることができるので、
これで1日30語ぐらいはストレスなく記憶できます。
読み方については、昨今ではネット上で発音記号だけでなく、
読み上げまでしてくれる辞書がありますのでそれを活用すると良いでしょう。

このように柔軟に発想を変えることで、英語の学習効果・効率は劇的に変わります。
私たちの潜在能力は、まだせいぜい30%ぐらいしか引き出せていません。
日本語を活用する方法で学ぶと、半年~1年で偏差値50程度から60~70、
TOEIC300台から500台~700台、中学3年生で英検2級
といったようなことが普通に起こります

 

リスニングとスピーキングの区別について

さて、次に英会話力を伸ばすためのコツについてお話しします。
たった今、私は「英会話」という言葉を使い、「リスニング」や「スピーキング」
という言葉を使っていないことにお気付きになりましたか。

私たちは、日頃「英会話ができるようになりたい」と思っているわけですが、
じつは英会話というのは、聴くこと、つまりリスニングと、
話すこと、つまりスピーキングの2つの要素から成り立っています
この2つの要素は、全く異なる能力です
ですから、会話力を効果的に身に付けるには、当然ながらこれら2つを区別して
トレーニングする必要があります

そもそも、私たちが「英語を話せない」というとき、実は聞き取りができなくて
相手の言っていることがよく分からないために、
言葉を返すことができないという点が含まれています。
これは実際に、ネイティブを相手に会話をした経験のある方なら分かるはずです。

まだピンとこない人は、自分の日本語能力について考えてみて下さい。
例えば、あなたが何かの講演を聞きに行ったとして、講演者はプロですから、
高度な内容をとても分かりやすく説明してくれます。
それで、「分かりやすかった。いい事を教えてもらった」と思う訳ですが、
では、あなた自身がそれを日本語で話せるかというとそれは難しいはずです。

日本語は私たちの母語なので、普段はそれほどリスニングとスピーキングの違いを
意識することはありません
しかし、英会話を、それも日本国内でマスターするとなると
ここには巨大なギャップが存在します。
その点を良く理解し、リスニングとスピーキングをしっかりと区別して、
それぞれに合ったトレーニングをしないと、学習の効果がなかなか実感できず、
挫折する確率が高くなります

次回は、リスニングとスピーキングを区別した学習法についてさらに詳しくお話しする予定です。

 

参照: 日本語を活用した英会話習得法
『「読み」が隠された秘訣だった!』
高速音読で爆発的な記憶を身に付ける
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/skillup/15/093000004/101300002/

 

著者: 池田 和弘(いけだ かずひろ)
大阪観光大学国際交流学部教授
京都大学卒業後、通訳養成学校を経て、専門学校や予備校での教鞭、執筆活動を行う。
ベストセラーを記録した著書は数々。その後、大阪大学大学院言語文化研究科にて、
理論的ベースを固め、同大学工学部工学研究科で原子力、ナノフォトニクスの
ESPプログラムを開発・実施。「学習者に優しい」をコンセプトに、認知言語学、
レキシカル・グラマー、エマージェント・グラマー、並列分散処理など
最新の知見を駆使して、「言語学×脳科学」の視点から学習教材を開発できる
日本有数の英語学習法のスペシャリストである。

 


◇主な著書

『こうすれば速く覚えられるTOEICテストの英単語』(日本実業出版社) 2010

 

『英語がスラスラ分かるようになる魔法の本』(日本実業出版社) 2009

 


◇開発教材

★ 初心者向け「聞けて話せる」実践英会話教材 ★【リッスントーク】

リッスントーク

 

 

 

 

 

★ 超初心者向け「話せる」を実感できる英会話教材 ★【スピークエッセンス】

se-01

 

 

 


◇【マスコミからも注目! 最近の掲載記事】

なぜ英語を「話せない」?たった7カ月で英語が話せる画期的教材!既存教材の盲点克服

2015年3月 ライブドアニュース 

http://news.livedoor.com/article/detail/9950712/

英語得意に

2015年4月 産経新聞 

http://kazuhiroikeda.com/blog/post-1069.html

●ラジオゲスト出演

2015年5月 ラジオ関西 「三上公也の情報朝イチ!」 

https://www.youtube.com/watch?v=j9vhKSNBHp8

“大人の日本人”に合ったストーリー式英単語記憶法

2015年6月 ダイヤモンドQ 

http://kazuhiroikeda.com/blog/post-1134.html

TOEIC満点でも英語が話せないのはなぜ? 言語学者がたどり着いた英会話学習「6つの実践法」とは

2015年8月 現代ビジネス 

http://gendai.ismedia.jp/articles/premium01/44520

英語が苦手な人必読! 「日本語で覚える英語」があなたを救う!?

2015年11月 プレジデントオンライン

http://president.jp/articles/-/16714

 

★ 2015年10月~ 日経ビジネスオンライン連載中 ★ 
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/author/15/093000040/「日本語を活用した英会話習得法」

 


◇関連リンク
池田和弘オフィシャルブログ
(http://kazuhiroikeda.com)

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