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英語検定

TOEICの良い点と注意すべき特長(990点/満点を目指す落とし穴)

大学生や社会人にとって、就職や昇進に影響する英語検定の定番と言えば、TOEICでしょう。
近年では、大学によって、受験スコアに加点するところも出てきています。

TOEICの学習者は、基本的に上記のような目的を達成するために、
ひたすら点数を獲得することに集中して勉強する人が多いようです。
英語を学ぶ上で、TOEICのスコアは成果の指標ですので、上げることにこだわるのも、
英語を学ぶひとつのモチベーションとして、決して悪いことではないでしょう。

しかし、すべてのものに、良い点とそうでない点があるように、
TOEICにもプラスの点と気をつけないければならない点があります。
とくに、私たちは、子供のころからテストで評価されるという社会で生きてきたために、
テストに支配される傾向がとても強くあり、冷静にテストを分析できていないのです。

 

TOEICの良い点

TOEICというテストの良い点は、

① 言葉の本質が「音声と意味」である点を重視していること。
② 重箱の隅をつつくような文法問題を極力避けた、実践的な問題を出していること。
四択問題(※)としては、芸術的といっていいレベルの作問技術を駆使しているため、測定精度がきわめて高いテストであるということ。

(※)四択問題とは、テスト問題の中では中程度のものでしかありません。
全国で使われているのは、制作コストや実施コスト、そして、多数の受験者の統計的な分析に向いているという理由からです。

実は、テストについて、私たちがほとんど意識していない事実があります。「テストの品質には大きなバラつきがあり、大半のテストの品質はあまり良くない」
ということです。そして、この「品質の悪さ」が主に2つの結果を生み出します。① 英語力が正確に測れない
② テストに対して行う「対策勉強」が適切なトレーニングにならない特に②について
テストを受けるとなると、当然、受験者は「最短の方法」で高得点を取りたいと考えます。
そうすると、どうしても、そのテストの問題を実際に解くということに注意が向きます。
そして、そのテスト問題を“研究”します。 つまり、「対策勉強」を行うのです。
しかし、もしテストの品質が悪いと、当然、「対策勉強」の質も低くなり、
努力がなかなか点数に結びつかない、または、肝心の「英語力」がなかなか身に付かないということが起こります。
これを、テスト理論ではnegative backwash effectと呼びます。

TOEICも、実は、英語力を「測る力」や「伸ばす力」には限界があるのですが、
以下のような良い点を持つテストなのです。

① 速読力や速聴力を要求し、重箱の隅をつつくような文法・語法問題を出さない。
② 問題の質という点で非常に優れており、「上手なテスト対策」を行うことが、本物の英語力の素地を固めるのにつながりやすい。

 

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TOEICについて注意すべき点

TOEICについて注意すべき点は、TOEICが、あくまでも「テストである」ということです。
― ここをよく理解できると、効果的なテスト対策ができ、本当に使える英語が身につきます。

① テストの限界を知ろう!

テストは英語力の「一部」しか測定できません。 高品質であるTOEICでさえも、同じなのです。
これまで「TOEICテスト」と言われてきたリスニングとリーディングの2技能を測定するテストを、2016年から「TOEIC Listening & Reading Test」(略称:TOEIC L&R)に変更しました。
これは、文部科学省が推進する「4技能」をどのテストで評価できるのかを明確に示す必要が生じたためです。 そのため、「TOEIC L&R」と「TOEIC S&W」を受験することで、4技能を総合的に測定できるという触れ込みにしています。
しかし、実際は、就職でも昇進でも、必要とされているものは「TOEIC L&R」のスコアであり、S&Wはほとんどいりません。 そのため、実際にTOEICで800点や900点を取っているという人でも、英語を話したり、書けない人が“ゴロゴロ”いるのです。

TOEIC L&Rは、「リスニング力」と「リーディング力」を正確に測ることはできます。ですから、その点を強く心に留め、勉強方法を研究すると、もっとも効果的にスコアをあげることができるのです。 そして、その努力は本物の英語力を身につける上での強力基盤となります。

しかし、TOEIC L&Rが「ただのペーパーテストに過ぎない」という点をよく理解しておいてください。 そうでないと、たいへん時間と労力を消耗した挙句、結局英語が話せない、書けないという事実にショックを受けてしまうからです。

 

② 「ごく日常的な英語力」を測るテスト

もう一点は、TOEIC L&Rはあくまでも「ごく日常的な英語力を測るテスト」という点です。

これがどういうことかというと、例えば、あなたが仕事で専門的な英語力を必要としている場合、いくらTOEIC L&Rでハイスコアを目指す勉強をしても、あなたの仕事にはあまり役たないということです。
つまり、英語の小説を多読してかなり英語に慣れた人が、コンピュータ関係の英語を使えるかというと、答えはどうでしょうか。  ― もちろん、”No.”ですね。 同じようなことがTOEIC L&R にも言えるのです。

 

スコア990点を目指すことの落とし穴

例えば、TOEIC L&Rで990点を取っている人がいるとします。 では、現実の社会で、800点のスコアの方が990点の方に歯が立たないかというと、実はそうでもありません。
もし、その800点の人が、IT技術の専門家で、その分野の話をすれば、990点の方でも全く歯が立たないことが十分に有り得ます。

つまり、TOEIC L&Rというテストは、「専門性の高い英語力」を測るテストではないのです。 現実的なアドバイスするなら、TOEIC L&Rでは800点も取れば十分で、あとは自分が仕事で本当に必要とする英語、本当に興味があって人とコミュニケートしたい分野の英語を勉強する方が、はるかに利点が大きいのです。 ですから、実践的という意味では、TOEIC L&Rの勉強として900点以上を目指す必要はありません。
つまり、一定の点数からは、仕事や趣味を通して、どんどん学習していく結果として、TOEIC L&RやS&Wのスコアがあがった ・・・ これが本来あるべき理想の姿なのです。

※もちろん、趣味として「満点」を目指すことにはなんら問題はありません。 ちなみに、教養の高いネイティブがTOEICを受けても、おおよそ950点程度です。 これは、テストとして、満点が続出しないように、「ひっかけ問題」を必ず出すからです。 これもテストというものの“残念な舞台裏”なのです。

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