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英語検定

オーストラリアの大学で医療職を勉強したい方の英語対策と学習方法

筆者は日本で医療職として病院に勤め、
現在はオーストラリアの大学で治療の勉強をしています。

留学の目的は、より治療技術を深く学びたく、医療先進国である
オーストラリアでの勉強を選びました。

ここでは私がオーストラリアの大学で医療を勉強するまでの道のりを
英語の対策と学習法と共にご紹介したいと思います。
(留学するまで英語をまったく勉強していなかったところからの過程です)

結論から言いますと、医療職について海外で勉強したい方は、
英語の能力証明として「IELTS」もしくは「OET」の選択肢があり、
大学側が指定するスコアを満たす必要があります。

 

IELTS

(参照:https://ja.wikipedia.org)

まず、オーストラリアやニュージーランドなどの大学に進学するためには、
指定された「IELTS: International English Language Test System」のスコアを
クリアする必要があります。

英語の能力試験ではTOEICやTOFELなどが有名ですが、
最近ではIELTSも普及し始めています。
スコアバンドは「1~9」段階で表され、スコアが上がるにつれ
英語の力が高いということになります。

それぞれの大学にもよりますが、大学進学に必要なスコアは「6.0~6.5」であり、
英検に例えると準1級~1級に相当します。
しかし、これが医療の専攻となるとスコアは「6.5~7.0」が必要になります。

テスト内容は、リスニング・リーディング・ライティング・スピーキングと4つに分かれています。
つまり、英語の聴き・読み・書き・話すの4技能が求められるテストです。

試験のタイプはAcademic ModuleとGeneral Moduleがありますが、
大学進学の方はAcademic Module、
永住などを申請する方はGeneral Moduleが適応されます。

私の場合、日本で医療職の資格を取ってからは毎日患者の治療をしていたため、
英語の勉強は全くのゼロという状態でした。
そして留学を考えた時に1番難関だったのが英語の試験、IELTSでした。

当時、IELTSの参考書などはほとんど出版されておらず、
あったとしても洋書で数冊という状態でした。
最初は英語を勉強したいのに「英語で書かれた本で勉強すること」について
とても抵抗があり、なかなか進みませんでした。
そして何ヶ月か勉強した後に実際にIELTSを受けてみましたが、結果は「3.5」。。

とても海外の大学に進学できるレベルではありません。
リスニングは会話のスピードが速く、全く聴き取ることができず、
リーディングは読むのが遅く、正しく読めているのか不安もあり、散々な結果でした。

しかし、一度試験を受けたことによってどうすればハイスコアを取れるかがわかりました。
なぜなら、IELTSはあくまでも「試験」でありため、そこには必ず特徴があり、
問題形式を把握し、適した勉強方法をとれば良いからです。

それからは、リスニングではとにかくハイスピードで、
耳や脳に慣れさせる勉強を繰り返し行なったり、
リーディングでは速読と精読を意識し、集中して勉強しました。
またライティングではハイスコアと提示されているエッセイサンプルをとにかく筆写し、
その文体や単語をそのまま自分で使えるくらいまで暗記しました。
スピーキングに関しては、とにかく話し続ける練習を徹底的に繰り返し行い、
相手に言いたいことをしっかりと伝えるためのロジカルな会話の練習をしました。

その結果、スコアは「6.0~6.5」まで引き上げることができましたが、
私が進学するところはスコアが「7.0」必要であるため、まだ条件に満たしていませんでした。

そこからがつらい時間でした。

勉強すれどもなかなかスコアが上がらなくなり、
トピックも環境や言語・教育・法律・芸術などさまざまな分野があるため、
絞って勉強もできませんでした。
ネイティブに話を聞いても、ネイティブでさえ「IELTSで7.0を取ることは難しい」と言われ、
ほぼ留学を諦めかけました。

その時、多くの方に相談したりするうちに「OET」という試験の存在を知ったのです。

 

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OET

(参照:https://www.occupationalenglishtest.org)

「OET: Occupational English Test」は医療職者限定 (12職種; 医者、看護師、歯科、
薬剤師、理学療法士、作業療法士、栄養士、獣医、検眼士、足専門医、医療言語聴覚士、
放射線技師)の英語能力試験です。

オーストラリア、ニュージーランド、シンガポールなどで広く認知されているテストであり、
リスニング・リーディング・ライティング・スピーキングの4技能を試験するのは
IELTSと変わりませんが、1番の違いはトピックが医療だけということです。

今までに医療で働いたり、勉強したことがない方には、逆に医療用語などが
難しいかもしれませんが、私のように何年も医療の資格と経験があると
逆に慣れ親しんだ単語などが多々あり、受け入れやすかったのを覚えています。

オーストラリアの現地ではOETに特化した対策コースなどもあり、
IELTSの勉強は一時止め、私はそこに行きました。

OETではスコアがA~Eまでに分かれており、大学・大学院進学のためには「B」以上が必要です。
まだOETの専門的な勉強はしていませんでしたが、最初に模擬試験を受けたら、

リスニング;C
リーディング;B
ライティング;C
スピーキング;C

という結果でした。
思ったよりも悪くない印象であったため、対策をしっかりすれば、
すべてスコアBを取れるのではないかと考えたのです。
そこからはIELTSを捨て、ひたすらOETに対して集中して勉強をはじめました。

それでは、OETの専門的な内容について少しお話します。
内容は医療用ということもあり、多少IELTSとは形式が変わっています。

リスニングでは、パート1とパート2に分かれています
パート1は患者さんと医療従事者の会話を聞き取り、メモ(take note)を取っていきます。
患者さんの病状について、薬の服用、既往歴などを聞き取り、箇条書きに書くのです。
ここではどれだけ端的に、かつ素早く回答できるかがポイントとなります。
また、普段のリアルな会話を音声として使っており、かなり発音が特徴的です。
パート2はIELTSと似ていて、文や表・グラフの空欄に答えを埋めていく形です。

リーディングも、パート1とパート2に分かれています
パート1は15分でサマリーの穴埋めを完成させることです。
答えは3~4つのショートテキストから抽出します。
だいたい30問くらいあるため、1問に対して30秒ほどで答えていかなければなりません。
そのため、速読の能力が要求されます。

パート2はIELTSと同様、問題文に対して4つの選択肢から正解を選びます。

ライティングは1つのletterを書きます。
例えば自分が医師であれば、入院していた患者さんが別病院に移動する際に
新しい医師への引き継ぎの依頼を手紙にします。
患者さんの病状、既往歴、入院中の情報から転院後に想定される問題などを
正確かつ簡潔に書きます。

最後のスピーキングですが、こちらはロールプレイングになります。
IELTSと同じく、検査員と1対1の形ですが、検査員は患者役でロールプレイングを行います。
例えば医師であれば、患者さんの問診から治療計画の説明、アドバイスなど
実際の医療現場で想定される会話をしていきます。

日本で医療従事者として病院経験があったため、私の場合はIELTSよりOETのほうが
馴染みやすかったです。
また後々、大学進学後は英語で医療単語や患者さんとの問診も行うため、
前もって事前に勉強できたことは良かったと思っています。
スピーキングもかなり実践的な問診などができましたので、
ただの試験勉強にとどまらず、貴重な経験ができたのではないかと思います。

 

オーストラリアの大学

(参照:https://sydney.edu.au)

大学または専攻コースごとに違いはあると思いますが、
私の大学のコースでは2通りの授業パターンがありました。
それはオンライン形式と実際の学校での授業です。

オンラインでは、毎週、コースのウェブページに課題がアップロードされ、
パワーポイントの資料や論文を読み込んで知識を整理し、
週末にオンラインによるテストを受けます。

これは今後臨床的な内容を学校でやるための知識の準備期間であり、
かなり大量の課題が要求されます。
しかし、オンラインの良いところは自分の時間ですすめることができる点です。
私の場合は論文を大量に読むことがまだまだ経験不足だったため、
1つの論文を読むのにかなり時間がかかっていましたが、
それに合わせて自分で計画を作ることができました。

そして、オンラインのあとは実技を含めた学校での直接指導が開始されます。
オンラインで勉強したことはもちろんですが、さらに、より臨床的な内容が
盛り込まれていますので、かなりの予習が必要になってきます。

大学の授業を通して私が感じたことは、「予習」がどの程度できているかが
非常に重要だということです。
オンラインの課題として出題される情報(パワーポイントや論文)を120%理解した上で、
それが臨床の場や患者さんにどのように働くのかをイメージして
学校の授業にはいれるかどうかがポイントになると思います。

そこで役立っていたのが、IELTSでもOETでも勉強していた「速読」です。
短い時間でどれだけ正しく情報を理解できるかは大学に入ってからとても大事な力になります。
そのため、IELTSやOETの勉強の時は、あくまで「試験のため」と思うかもしれませんが、
それはその後の大学の授業に対応できるために、とても大事な勉強なのです。
是非、試験対策のうちから大量の英語を読める力をつけていくことをおすすめします。

 

まとめ

IELTSを選ぶかOETを選ぶかは人それぞれだと思いますが、
医療系で海外の大学進学を考えている方にはOETも選択肢の1つとしてあることを
今回知っていただき、今後の参考になればと思います。

そして、IELTSやOETの勉強は必ずその後の大学の授業の際に役立ちます。
そのため、試験勉強の際も、辛いと思わず、今やっていることが後で全部役立つからと
コツコツと勉強することができれば、必ず目標のスコアをクリアすることができますので、
頑張ってください。

 

Written by NAOTO

 

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