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英会話の基礎

【初心者の英会話文法】 英語の5文型は、英会話に本当に必要なの?

「英語の5文型」
一度は英語の授業で耳にしたことがあるのではないでしょうか。

英語の構造となる4つの要素、すなわち、
S=Subject(主語)、V=Verb(動詞)、O=Object(目的語)、C=Complement(補語)の
組み合わせを5つのパターンに分類したものを、英語の5文型と呼んでいます

しかし、このおなじみの5文型による分類ですが、
使われているのは日本だけなのだそうです。
ではなぜ、他の国では学習に取り入れられていない、
5文型による分類を日本では行ってきたのでしょうか?
そもそも、日本人が苦手とするリスニングやスピーキングを身に付けるうえで、
果たして5文型を習得することは必要なのでしょうか?

 

5文型とは(おさらい)

それでは、その5文型について復習してみましょう。

第1文型: S(主語) V(述語)
He went to the music store.
(彼は楽器屋さんに行きました)

第2文型: S(主語) V(述語) C(補語)
He is a guitarist.
(彼はギタリストです)

第3文型: S(主語) V(述語) O(目的語)
He plays the guitar.
(彼はギターを弾きます)

第4文型: S(主語) V(述語) O(目的語) O(目的語)
I gave him a guitar.
(私は彼にギターをあげました)

第5文型: S(主語) V(述語) O(目的語) C(補語)
I listened to him play the guitar.
(私は彼がギターを弾いているのを聴いた)

 

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分類ではなく、5文型パターン習得の重要性

以上が、5文型による英語の構造の分類になります。
確かに、一つの文章を要素ごとに分けていき、
それがどの文型に当てはまるかを断定したところで、
英語のスピーキング・リスニング力アップに直接つながるようになるとは思えません。

しかし、大切なのは、要素によって分類することが目的ではなく、
要素の組み立て方のパターンを習得することなのです。

日本語と英語の日常会話における決定的な違いは、
日本語は圧倒的に主語などの省略が多く、語順があやふやでも問題なく理解できる、
という点です。

例えば、上の例文にならって第5文型で比較してみます。

I listened to him play the guitar in the music store yesterday.
(私は昨日、彼が楽器屋さんでギターを弾いているのを聴いた)

これを、日本語で日常会話風に直してみると、どのように表現できるでしょうか?

① 「昨日、彼のギター聴いたよ、楽器屋さんで。」
② 「彼、ギター弾いていたよ、昨日楽器屋さんで。」
③ 「楽器屋さんで昨日、彼がギター弾いているのを聴いたよ」

これら3つの言い回しを見た時、ニュアンスに若干の違いはありますが、
言いたい内容はほぼ一緒であることがわかります。
しかし、もとの英文と比較すると、
まず、①、③において「聴く」の主語である「I=私」が省略されています。

その他、
① は、「彼」の述語である「play=弾いていた」、
② では「私」の述語である「listened to=聴いた」が省略されており、
③ は英語の表現とは語順が逆になり、場所が先にきています。

また、文型とは関係ありませんが、英語では「~him play the guitar.」とすることで、
彼が演奏しているのを立ち止まって最後まで聴いたという意味になり、
「~him playing the guitar.」にすると、彼が弾いている一部分を聴いたという意味になります。

このように、補語の動詞を原形・進行形により、使い分けることで、
その状況の違いを明確にしています。

5文型は、丸暗記するだけの分類方法ではなく、
日本語と語順が異なる英語表現に慣れるためのツールと考えましょう。
このツールを用いて練習を続けることは、英語を英語の語順として理解できる、
いわゆる英語脳になるための訓練を行っていることと同じなのです。

I listened to him play the guitar, which I had given him, in the music store yesterday.
(私は聴きました/彼が弾いてくれたのを/私が彼にあげたギターで/楽器屋さんで昨日)

英語表現の正しい語順をきっちりと身に付けることで、
わざわざ日本語の語順に一度変換せずに、その語順に従って意味を理解できるようになります

「私(主語)は聴いた(述語)/彼(主語)が弾いた(述語)」の関係性さえ聞き逃さなければ、
おのずとその他の修飾部がどの要素につながっていくのかを
見抜けるようになり、リスニング力を向上させることができるのです。

 

実はスピーキング力アップにも役立つ5文型

また、5文型を理解することは、スピーキング力を磨くうえでも非常に役に立ちます。
例えば、会話で頻繁に登場する第5文型のパターンを暗記することで、
会話の幅はぐんと広がります。

① S(主語) find(述語) O  C = 「SはOがCだということがわかる」
・I found English tough.「英語は難しい」
・I found him sleeping in his room.「彼は部屋で寝ていたよ」
・I found myself in the hospital.「気が付いたら病院にいました」
これと同様の表現にS(主語) think/consider(述語) O  C=「SはOがCだと思う」、
S(主語) feel(述語) O  C=「SはOがCだと感じる」などがあります。

 

② S(主語 )leave(述語) O  C=「SはOをCのままにする」
・Don’t leave the job unfinished.「仕事を最後までやりなさい」
・Who left the room untidy?「だれが部屋を散らかしっぱなしにしたの?」
これと同様の表現にS(主語) keep(述語) O  C=「SはOがCに保つ」、などがあります。

 

③ S(主語) make(述語) O  C=「SはOにCさせる」
・I made my father disappointed.「父をがっかりさせてしまった」
・His attitude made me irritated.「彼の態度はイラつく」
・I made my daughter cook dinner.「娘に夕食を作らせた」
これと同様の表現にS(主語) have/let(述語) O  C=「SはOにCさせる」
などがあります。

以上基本の「S(主語)/V(述語)」を繰り返し練習しておけば、
状況に合わせて使いたいパターンを選択し、
あとはO(目的語)とC(補語)の部分を当てはめれば完成です。

 

まとめ

日本だけで使われる、日常の英会話では一見不要と思われる5文型の学習ですが、
極めれば大いにリスニング・スピーキング向上につながります。
もちろん、文法の知識そのものを習得するので、
同時に長文読解力も身についていきます。

英語の授業でほんの一瞬暗記しただけの5文型でしょうが、
再度注目して学習してみてはいかがでしょうか?

 

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